当工房は東山の裾野に位置し、自然が多く残る場所にあります。東大路通から東へ入り、途中、季節の移ろいを感じながらゆるい坂道を登っていくと、多くの窯元が今もなお点在します。この地区を「日吉地区」といい、京都清水焼の主要産地のひとつです。
古来、東大路から日吉地区に至る路を醍醐街道瓦坂、この地を蛇ケ谷(じゃがたに)としていますが、その名は平安京造営の為ここで瓦を焼いたことによります。山科へ通じるこの路は、忠臣蔵の大石内蔵助が祇園へ通った路とも言われています。豊臣秀吉の墳墓、阿弥陀ヶ峰の西南麓に広がるこの地に初めて窯業が開かれたのは大正2年。以後、京焼・清水焼の主要産地として現在に至り、食器・花器・茶器等を産出、伝統技法を守る窯元が点在しています。
東大路通から当工房までの道は写真①~⑥のような風景です。分かれ道が多いので、わかりにくい場合はお電話をください
(☎075-561-6394)。